「始めたばかりのアクセス数・PV数は気にするな!」と言われても、「いつになれば?」と言いたくなる気持ちとっても分かります。
半年間は辛抱と思って耐えてきた方もいるかもしれません。しかし半年後までアクセス数・PV数がずっと0のまま続くわけではありません。
その分かれ目が3ヶ月です。3ヶ月を目安に少しずつアクセス数・PV数に変化が表れてきます。
私は本業と子育ての合間にブログを運営しているため、記事数はなかなか思うように増えていません。それでも2ヶ月目の終わりころから検索結果の表示回数が増え始めました。検索結果に表示されるようになると少しずつアクセス数が増え始めてきました。
下のグラフはGoogleサーチコンソールの検索パフォーマンスの結果(3ヶ月)です。
紫色のグラフは「検索表示回数」、青色のグラフは「クリック数」です。
2ヶ月目の終わりころから紫色のグラフ(表示回数)がグンと増え始めています。検索結果が上位ではありませんのでクリック数はすぐには増えていません。その後あるワードで「上位表示2位」となりその記事のクリック数が3ヶ月目に徐々に増えています。
登録直後と中央左のクリック数は自分のクリック数が反映されてしまいました。「自分除外」の設定をしていなかったことと自分のパソコン以外でも作業してしまったことが原因です。それ以外のクリック数はほとんどがASPの審査(アフィリエイトの審査)でした。
そのような状況も検索上位表示され始めたことで少しずつ変化しました。SNSからの流入を除けば、いかにこの検索上位表示されるための対策が大切なのかよくわかりますね。
この記事ではアクセス数・PV数の変化時期が3ヶ月前後であること、そして変化がないという方が見直すべきポイント(SEO)について解説します。
・アクセス数、PV数が増え始める時期
・伸びない人のためのSEO再チェック
国立大学理学部卒業。教育職13年経験、その後転職し現在は事務職。急速に変化するデジタル社会での生き残りをかけ、Webリテラシーを勉強中。独学で勉強されている方を応援し、独学の推進へとつながる記事を執筆中。
① アクセス数・PV数が増え始める時期
まずアクセス数・PV数が増えるということはどういうことでしょう。アクセスがあるまでには次のステップを踏む必要があります。
1.ユーザーがGoogleなどで検索をする。
2.検索された結果、自分の記事が表示される。
3.読者が表示された結果の内、自分の記事がクリックされる。
検索結果で自分の記事が表示されるためには「インデックス登録」が必要です。インデックス登録とは、商品の在庫倉庫にいれてもらえることと考えると分かりやすいでしょう。お店の在庫として商品を入れてもらえなければ、商品を買ってもらえることはありませんよね。
ではインデックス登録はどうすればいいのでしょうか。
Googleでは世界中のWebサイトの記事をクローラーと言われるロボットが巡回(クロール)しています。そこで見つけた記事はテーマごとに優劣を決めて登録されます。バイヤーが仕入れた商品を倉庫に保管するイメージです。
インデックスされるまでの期間は1日~数週間と言われていますが、サイトの構成や記事の構成などで違います。クローラーにわかりやすい構成にしておくことで登録や評価がスムーズになります。
インデックス登録が完了すると検索結果にようやく表示されるようになります。
しかし表示されるだけではアクセスにはつながりませんよね。私自身も何かを検索した際は1ページ目の1~2個の記事を見て満足してしまいます。
そうなんです。上位表示でなければクリックされることはほぼないんです。仮に上位表示されたとしても自分の記事がクリックされる保証はありませんよね。
もう一度まとめるとアクセス数が増えるためには、
「クローラーに見つけてもらう」
→「インデックス登録される」
→「検索表示される」
→「上位表示される」
→「読者にクリックしてもらう」
これだけの過程を経なければならないので時間がかかってしまうんですね。
しかしこれだけの過程があっても一つ一つの仕組みを知れば対策をすることは可能です。それがSEO(検索エンジン最適化)です。3ヶ月たったけど変化が全くないという方は今自分が行っているSEOが正しいのか再確認しましょう!
② SEOの再チェック
ブログは記事がなければ始まりません。そのため私はこの記事を書くときのSEOを最も重要視しています。
詳しくは【初心者ブログSEO】魔法のリライト!にまとめていますのでそちらをご覧ください。
【初心者ブログSEO】3ヶ月目で検索上位表示2位に!魔法のリライト(記事更新)とは?
次にサイト作りをする上でのSEOです。
記事のインデックス登録はクローラーが巡回して行いますので、クローラーにわかりやすいサイト作りが必要です。またGoogleは読者ファーストを重要視していますので、読者にとってもわかりやすいサイト作りを心掛ける必要があります。
それではこれらを念頭に置いてサイト作りのSEOをチェックしていきましょう。
WordPressは検索エンジンがクロールしやすく、SEOに適した設計になっています。またプラグインを使用することでSEOをさらに強化することができます。
SSL化とはURLの始まりを見ればすぐ分かります。SSL化されたURLは「https://~」で始まります。SSL化されていないURLは 「http://~(pの後ろにsがない)」で始まっています。
SSL化されたサイトは通信データが暗号化されるため、セキュリティが強化されます。そのためGoogleはSSL化されたサイトを優先してインデックス登録する旨を発表しています。
パーマリンクとは記事のURLのことです。基本設定では英数字などで表されています。
基本設定を投稿名などに変更し、記事の内容を簡単に英語(またはローマ字も可)で表すようにしましょう。
記事数が増えてくるとこのサイトにはどんな記事があるのかわかりにくくなってしまいます。せっかく来てくれた読者も読みたい記事を探せずに離脱してしまうかもしれません。
読者ファーストの目線で、わかりやすいメニュー、パンくずリストを設定しておきましょう。
例えば動物園に入ると入口で園内マップを配られますよね。それを見ればどんな動物がどこにいるのか、どんなイベントが何時からあるのか必要な情報が分かります。
同様にxmlサイトマップは、クローラーがサイト内をクロールしやすくするためのファイルです。サイト内の構造やクロールしてほしいURLなど必要な情報が書かれたファイルです。
WordPressではxmlファイルを簡単に作れるプラグインがあります。作成したプラグインはGoogleサーチコンソールからGoogleへ通知しましょう。
私はXML Sitemapsというプラグインを使っています。
一人一台スマホの時代が訪れてきています。そのためGoogleではWebサイトがモバイルに適した構成にするよう推奨しています。それをモバイルフレンドリーと言います。モバイルフレンドリーかどうかは以下のサイトで確認できます。
私は有料のSANGOというテーマを使っています。有料のテーマはデザインや機能、そしてモバイルフレンドリーを含めSEO対策を重視して作られていますので、特に初心者の方には有料テーマを使ってみるのもおすすめです。
Googleサーチコンソールに登録すると、クロールした際にエラーと判断したページの有無が分かります。エラーにはいくつかの種類がありますので、内容に応じてできるだけ早く対処しましょう。
エラーが表示されたままの場合、Googleに正しく評価されず検索結果に影響を及ぼします。
記事を作成する際にリンクを貼ることがあるかと思います。このリンク先のページがリンク切れになっていないか定期的に確認を行いましょう。
リンク切れもGoogleサーチコンソールに登録しておけば教えてくれます。
始めたばかりのブログよりも、長い期間運営されているブログの方が評価は高まります。しかし、記事の追加やリライト(記事の更新)をしない場合は評価が下がりますので、常に記事の追加やリライトをしておくことが重要です。
世の中の情報は目まぐるしいスピードに増え続けています。新しい記事と思っていたものでも、あっという間に古い記事になります。情報を最新化しておくことがGoogleの信頼につながります。
雑記ブログがダメということではありませんが、雑記ブログと比較して特化ブログの方がSEOとなるようです。Googleは専門性の高い記事を求めていますので、色々な記事が集まったものよりも一つのテーマを深く追究した方が評価は高まります。
特化ブログではないという場合も、それぞれのカテゴリー内の記事を充実させましょう。一つのカテゴリー内の記事が充実すれば、そのカテゴリーについては特化した記事が充実しているとみなされます。カテゴリーばかりたくさん作って記事数がほとんどないということがないようにしましょう。
記事の中に広告が多くとても読みにくい記事をたまに見かけます。広告が多すぎれば評価は当然下がります。できるだけ最低限の広告数にし、記事を邪魔しない位置に配置をしましょう。
この他にも上位表示させるために、ページの読み込み速度改善や構造化マークアップなど上級者向けのSEO対策が必要です。知識がない初心者でも簡単に解決してくれるのが有料テーマです。
有料テーマの中でも圧倒的にSEOに強いと言われているのが「THE THOR(トール)」です。デザインもカッコいいですので興味がある人は参考にされてください。※SEO対策のプラグインも不要になります。
圧倒的にSEOに強いWPテーマ【ザ・トール】外部からのSEOには、主に外部リンクとSNS連携があります。
外部リンクは初心者ブログの場合は後回しで構いません。サイトが充実してくれば、必然的に外部リンクが貼られるチャンスが増えてきます。
SNSとの連携は、Twitterやインスタグラム、などがあります。すでにSNSをされている方は定期的に発信すると効果絶大です。
私はSNSでの発信を行っていませんが、Twitterを登録した際はプロフィール登録だけで数名ブログを見に来てくれました。SNSからでもアクセス数が増えれば評価も高まってきます。
今回は3ヶ月前後の方を対象にしたSEOを紹介しましたが上級者向けのSEOもあります。構造化データの使用、クロールやインデックス登録の制御、サイトを認識しやすくするガイドラインなど、今回の記事では物足りないという方は是非「Google検索セントラル上級者向けSEO」をご覧ください。
③ SEOに欠かせないGoogleツール
Googleには無料で使えるツールがたくさんあります。その中でもGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは有名ですね。
Googleサーチコンソールは、検索時どのようなクエリで検索されたのか、掲載順位、クリック数などがわかります。それに対しGoogleアナリティクスは、サイトに訪れた読者の数、ランディングページ(最初に訪れたページ)や離脱などのその後の行動がわかります。
サイトに訪れる前のデータがGoogleサーチコンソール、サイトに訪れた後のデータがGoogleアナリティクスと覚えるとわかりやすいでしょう。この2つを連携した使い方もあります。まだ使っていない方はそろそろ登録しておきましょう。
また、検索量は少ないものの検索エンジンbingにもWebマスタツールという便利なSEO対策ツールがあります。Googleサーチコンソールのbing版です。詳しくは「検索エンジンbingにもSEO対策があった」の記事にまとめていますのでご覧ください。
検索エンジンbingにもSEO対策があった!Webマスターツールを使えば簡単
④ 初心者ブログ3ヶ月目のまとめ
ブログを始めてもしばらくはひたすら辛抱でしたよね。しばらくはまだこの辛抱の時は続きます。
しかし、ただひたすら辛抱するのみだった時期からようやく抜け出し少しずつ光(結果)が見え始めてくるのがこの3ヶ月前後です。結果が見えることでブログを続けるモチベーションも復活してくるでしょう。
ここで結果が見え始めた方は、今のSEOを継続し記事をどんどん追加していきましょう。きっと思い描いていた右肩上がりの結果がついてくるはずです。
私はブログ開始後、2回ほどパーマリンクの設定を変えてしまいインデックス登録に時間がかかりました。順調に問題なくブログを継続されている方は3ヶ月もかからず結果が出てくるかもしれません。まだ始めたばかりという方はもう少しです。この3ヶ月前後の変化のときを楽しみにもうしばらく継続して頑張りましょう。
もし、もう3ヶ月たったけれども全く変化がないという方は先述した2つのSEOを見直しましょう。
①記事を書くときのSEO
②サイト作りでのSEO
今、結果が出ているか否かが、自分のSEOが正しいか正しくないかを表しています。
ブログ初心者は辛抱するのみではありません。3ヶ月以降のひたすら辛抱は勘違いです。このひたすら辛抱に耐えきれずあきらめてしまう方がたくさんいらっしゃいます。
アクセス数・PV数が増えれば必ずやる気が出ます。うまくいかないときに試行錯誤をすることが一番大事です。真面目に記事を書いているのに成果が全く出ないという方は是非SEOを見直しましょう。
そして次は半年後、1年後、100記事後、続けるほど成果がでます。そのときの楽しみのために今一度SEOのチェックですね。
もう少しSEOについて詳しく勉強したいという方のために、おすすめの本を紹介します。
①10年使えるSEOの基本
少し前の本ですがタイトルにあるようにSEOの変わらない基本をおさえることができます。
②これからのSEO内部対策
SEOの内部対策というタイトルですが、内部対策だけでなく外部対策、そしてその連携の大切さについても書かれています。
③SEO検定
SEOについては自信があるという方は資格にしてみてはいかがですか?転職の際などにも有利になりますよ。SEO検定は4級から1級まであります。
初心者向けのブログの本は以下の記事にまとめています。
初心者ブログおすすめ本5選!【無料で読める本あり(kindle unlimited)】
結果がでると本当に楽しいですよね。勉強を楽しむコツは上手に結果を出すことだと思います。そのためにも勉強するコツを盗み真似してみてくださいね。
まだ読まれていない方は、「初心者ブログ1ヶ月目」、「初心者ブログ2ヶ月目」、「初心者ブログSEOリライトとは?」の記事も、是非お読みください。