仮想通貨って言葉を聞いたことがありますよね?
どんなイメージを持っていますか?
パチンコよりも競馬よりも、もっとギャンブル性が高くて、
急に1億円もの大金が手に入ったり、
一瞬で全財産を失ってしまったりするような、
そんなとてもリスキーなイメージを私は持っていました。
そして仮想通貨を勉強した今、さほどイメージは変わっていません。笑
しかし唯一変わったことがあります。
やり方によっては「アリ」かもと思うようになったことです。
もちろん億り人なんか目指すつもりはありません。
でも今までショッピングの度に買っていた1枚のスクラッチくじ、
年末にだけ買う宝くじ、
時々楽しみで買ったロト6、
若いころは大好きだった馬券(特に万馬券狙いです。笑)、
勝つためというよりもドキドキを買っていたこのお金、、、
仮想通貨にしていた方が、よっぽど無駄ではなかったのではと感じたんです。
もちろん仮想通貨(暗号資産)がリスキーなものであることには違いありません。
詐欺やハッキングも世界レベルのプロ達が集団で狙っています。
しかしもし捨て銭があるのならば、
きちんとリスクを計算し運用をすれば、大人のドキドキを買えるのではと感じています。
少しだけ仮想通貨(暗号資産)のこと、知りたくなりましたか?
今回は、仮想通貨(暗号資産)に挑戦してみたい人向けに、サクッと5分で解説いたします。
今持っているイメージを実体に変えることで、仮想通貨(暗号資産)をやるかやらないかあなた自身の目で確かめてみてください。
①仮想通貨(暗号資産)とは?
②仮想通貨ができた目的とは?
③メリット・デメリット
・国立大学理学部卒業
・マーケティング、Web3、英語を独学中
・あなたの独学を全力でサポートします!
1. 仮想通貨(暗号資産)とは?
1-1. 仮想通貨と暗号資産
仮想通貨と暗号資産?
スムージーと青汁かしら?
2020年5月「仮想通貨」は、
「暗号資産」という名称に変わりました!
暗号資産よりも、仮想通貨の方がお金というイメージが強いですよね。
ビットコインで有名な仮想通貨ですが、簡単に言えば「デジタルで取引ができるお金のようなもの」です。
ある程度イメージどおりですという方も多いかと思います。
実際の硬貨や紙幣のように手でつかむことができませんので、仮想通貨という言葉の方が理解しやすかったかもしれません。
しかし、この仮想通貨は2020年5月の法整備にあわせて「暗号資産」という名称へ姿を変えました。
理由は大きく2つあります。
1つ目は世界標準の名称「Crypto Assets」に合わせた日本語訳です。
2つ目は通貨という呼称は、法定通貨との誤解を生みかねないという理由です。
このときの法整備では、主に利用者の資産保護のためのルール整備がなされました。
「暗号資産」という名称変更からもわかるように、今後ますます金融資産的な位置付けでの整備が予想されますね。
1-2. 仮想通貨(暗号資産)の定義
仮想通貨(暗号資産)は「資金決済に関する法律について」以下の3つで定義されています。
①不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、
かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる。
仮想通貨は法定通貨ではありませんので普段のスーパーでの買い物に使えるというものではありません。
しかしビックカメラやコジマなどビットコインでの決済可能な店舗があり、決済に使用することができます。
また仮想通貨は法定通貨ではありませんので、中央銀行での発行や、各銀行での引き出し・預け入れはできません。
「交換所」や「取引所」と呼ばれる暗号資産専門の交換業者を通して、仮想通貨を購入したり、法定通貨へ換金したりする必要があります。
②電子的に記録され、移転できる。
仮想通貨は、ブロックチェーンという技術(記録するシステムのこと)で管理されているデジタルデータです。
そのためインターネット上で自由にやり取りできる通貨のような機能を持っています。
③法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない。
①でも述べたように仮想通貨は法定通貨ではありません。
それに対して、電子マネーやプリペイドカードは法定通貨建ての資産として認められています。
法定通貨をデジタル決済用に作られたものです。
そのため、仮想通貨の決済はすべて自己責任となります。
値動きも激しく、普段の決済用としては向いてないと言えます。
2. 仮想通貨(暗号資産)の目的とは?
2-1. 仮想通貨の始まりは謎の論文
「ブロックチェーンとは?」の記事でも紹介しましたが、ブロックチェーンと仮想通貨は切り離せない関係です。
それは「サトシナカモト」という名前で発表された論文にあります。
その論文には、ブロックチェーン技術を使えば仮想通貨が可能になるという内容が書かれていました。
そして現実化したものが「ビットコイン」です。
この「サトシナカモト」いう名前は日本人のような名前ですが、実在する人物かどうかさえもわかっていません。
ではこの論文の狙いは何だったのでしょうか。
以下の2つだと言われています。
1990年代の企業例から電子通貨は失敗だと思われていました。
しかしその失敗原因は電子通貨ではなく、中央集権的なシステムだと指摘しています。
第三者(中央集権)を必要としないシステムが、このブロックチェーンという技術です。
※詳しくは「ブロックチェーンとは?」をご覧ください。
中央銀行は、法定通貨の価値を保つために信頼が必要です。
また他の銀行も、私たちのお金を保持し、貸し出し、運用するためには信頼が必要です。
そして信頼されることで仲介料として報酬を得ています。
しかしこのブロックチェーン技術では管理者が不要なため、これらの仲介(料)も不要となると論じています。
また、現在のインターネット市場は、アメリカの巨大IT企業GAFA(Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon)の寡占状態と言われています。
そこでこの管理者不在のブロックチェーン技術が、GAFAを揺さぶる存在としても注目を浴びました!
2-2. 仮想通貨で何ができる?
仮想通貨は、インターネット上で取引できるお金のようなものです。
そのため、その利用法は普段の生活のお金と同じような以下のことがあげられます。
・支払い
・寄付
・NFTの購入
・投資
・貸付
ただ普段の生活のお金と大きな違いがあります。
これだけは常に忘れないでください!
・値動きが激しい
・ハッキングや詐欺などに巻き込まれやすい
この後のデメリットの項目で詳しく解説します。
2-2. メリット
仮想通貨は値動きが激しく、普段の決済用資金としては適していません。
そのため余剰資金の資産運用や、NFT購入・ブロックチェーンゲームなどの目的で始められる方が多いです。
具体的なメリットは、以下のことが挙げられます。
①インターネットが利用できれば誰でも仮想通貨を買える。
仮想通貨用の口座を作る必要はありますが、「取引所」や「交換所」では誰でも簡単に仮想通貨を取引することができます。
銀行などの仲介業者はいないため、すべてが自己責任とも言えます。
②国境関係なく共通の通貨である。
仮想通貨は世界共通の通貨であるため、両替はありません。
仮想通貨自身の価格変動はありますが、法定通貨のような他国との調整はありません。
③24時間365日自分のライフスタイルに合わせて取引できる。
株取引のような時間の制約はありません。
しかし口座会社によっては、メンテナンス時間等で使用できない時間帯は発生します。
④少額から始められる。
これも口座会社によりますが、1円からの購入が可能です。
⑤NFTの購入や決済に利用できる。
欲しいアート作品(NFT)があれば、仮想通貨を利用して購入することができます。
また、仮想通貨での決済可能な店舗も増えてきています。
⑥仮想通貨で副業ができる。
アーティストの方であればNFTは非常に相性が良い副業です(本業にもなります)。
またDeFiなどの仮想通貨の貸付で利益を得ることもできます。
⑦価格上昇がある。
初期の仮想通貨を取得することで、将来的に億り人になるチャンスがあります。
しかし逆に言えば、はたいた全財産を失うこともあります。
⑧ブロックチェーン技術は改ざんや不正ができない。
透明性が高い。
安心・安全な資産運用が可能です。
しかしこれも表裏一体で、間違えた送金の取消しはできませんし、もしパスワード等を紛失すればもう二度と財産は取り返せません。
⑨個人間での直接送金
仲介業者が存在しませんので、簡単に個人間での取引ができます。
⑩安価な手数料
取引手数料が無料である口座会社もあり、安価な手数料で取引が可能です。
3. 仮想通貨(暗号資産)のデメリット
メリットの項目でわかるように、仮想通貨のメリットとデメリットは表裏一体です。
それぞれの特徴がメリットにもなりえますし、デメリットにもなります。
デメリットでもメリットと重複するところがありますが、しっかり理解するためにも最後まで是非読んでください!
①値動きが激しい。
このイメージは強く、一攫千金を狙って仮想通貨を始めたいという方もいらっしゃるでしょう。
もちろん自分の資産ですので、自由に使っていいでしょう?という気持ちもわかります。
しかし仮想通貨は株のような配当金はありませんので、持っているだけでは一攫千金は狙えません。
初期のビットコインやイーサリアムをお持ちの方は、今では億り人です。
しかしこれからの新しい仮想通貨にその保証はありません。
余計なお世話だと重々承知の上で言わせていただければ、余裕のある資金で仮想通貨を楽しんでいただけたらと思います。
②依存性がある。
パチンコや競馬などにハマってしまったことがあるという方は要注意です!
もしも仮想通貨で儲けがでても、その興奮に依存してしまい、破滅の道へ進むことも可能です。
これは仮想通貨だけでなく、ギャンブル性があるものにはすべて言えますよね。
私も若いころは当時の彼に教えてもらったパチンコと競馬にハマったことがあります。
その彼と終わるとともに、ほとんどすることはなくなりましたが、
思い返してみても、あんなに瞬間的に興奮することって早々出てこないな~と思います。
③詐欺やハッキングの被害が多い。
仮想通貨は高度な知識を必要とします。
そのためプロ集団にとって、初心者は格好の獲物になります。
ブロックチェーン技術自体が安心・安全という印象から、油断してしまっている方もいるかもしれません。
DMやDiscordなどのコミュニティで知り合った方からのお誘い、
こんな自分にはなりたくないと思うのですが、すべて疑っておきましょう。
またブロックチェーン技術自体は安心・安全でも取引所などがハッキングされるケースがあります。
考えられるリスクはすべて想定した上で、余剰資金の運用、資産の分散などの対応を考えてください。
口座会社を選ぶ際は、過去にハッキングされたことがあるか、ハッキング時の保証があるかなど、
安全性もきちんと確認しましょう。
私は仮想通貨の記事をよく見るようになり、ウイルスバスターにブロックされるサイトが増えました。
それだけ普通の記事よりも、仮想通貨関連の記事は狙われやすいということがわかります。
怪しいサイトは勝手にブロックしてくれたり、色で表示してくれるので、
「ウイルスバスター」は初心者にはおすすめですよ。
④法制度が不十分
仮想通貨の法律や規制は、まだまだ整備が行き届いていません。
そのため、いつの間にか知らない法律ができていたり、変更されていることもあります。
仮想通貨を始めたら、定期的に法律などの情報収集をする必要があります。
その中でも、特に忘れてはいけないものが税金に関することです。
現在(2022年8月)の税制では、仮想通貨の利益は雑所得に該当します。
少し専門的な話になりますが、雑所得は累進課税(所得が高いほど税率も高くなる)で最大45%、住民税と合わせると最大55%が税金として取られます。
知らずに儲けた利益をすぐ使ってしまったということがないようにしておきましょう。
特に仮想通貨を日本円に変えたときの利益のことだけではないので注意が必要です。
ビットコインで得た利益でイーサリアムを購入のように、仮想通貨同士の買い替え時にも利益として判断されます。
仮想通貨を別の通貨(法定・仮想両方とも)へ変えるときは、必ず確認してください!
⑤管理者不在によるデメリット
仮想通貨はブロックチェーン技術を使っているため、「管理者不在」「安心・安全」という大きな長所があります。
しかしこれもまたデメリットにもなります。
管理者はいませんので、パスワードをなくしても誰も教えてくれません。
国は仮想通貨の価値は保証してくれません。
詐欺などでご送金をしても、キャンセルや取消はできません。
管理者がいない =(イコール) すべて自己責任ということです。
銀行のように支店もありませんので、今ネットが使えないから支店に行こうなども、もちろんできませんよね。
⑥51%以上悪意あるもののマイニング
最後は少しだけ専門的なお話です。
ブロックチェーン技術がなぜ安全かというと、世界中のノードと言われるコンピューターに同じデータが保存されています。
このノードに記録されるデータを計算する人をマイナー、計算することをマイニングと言います。
もし1つのデータが改ざんされたとていも、他にも多数の同じデータがあるため、その1つのデータは間違いだと判断されます。
しかしもし51%以上のデータが悪意に書き換えられた場合、そのデータの方が正しいとみなされてしまいます。
現実的には多額のコストが必要なため実施は難しいと考えられていますので、あまり心配はいらないかもしれません。
一般的にはノード数が多い仮想通貨が安全だと言えそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたか?
仮想通貨はやってみる価値があるか?
やっぱりやめておいた方がよいか?
覚悟は決まりましたか?笑
あ!
もし仮想通貨を始めたくなったという方、
その前にもう一つだけ、仮想通貨口座を作る前に押さえておくべき手数料についての記事を読んでください。
せっかく記事を読んでくれた方には、絶対損をさせたくないので、口座開設の前に是非読んでほしいんです。
【暗号資産(仮想通貨)】必要な手数料を5分で解説!スプレッドにガス代、説明できますか?
そして、さいごにもう1つだけ!
株の投資でも、仮想通貨の投資でも、勉強せずに始める人が本当に多いんです。
私は心配症なので、始めるまでに勉強ばかりして随分と時間がかかってしまいました。
でもその勇気ってすごく大事なことですよね。
日本人はすごい知識を得ても行動にうつせる人はほとんどいません。
だからもし仮想通貨をやってみたいと思われたあなたは、すごい才能の持ち主だと思います。
だからこそ、しっかり勉強することをおすすめします。
ぜひ自分の目で確かめて仮想通貨を始めましょう!
仮想通貨の記事が読めるのは「Web3.0サクッと理解おすすめ本」がおすすめ!
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※仮想通貨はWeb3との関連性が大きく、初心者向けの本には説明があることが多いです。
この5分の記事が、あなたの新しい未来へつながることを祈っています。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。