2022年は「Web3.0元年?」
もう全くついていけない…
「誰か簡単に説明してくれないかな…」こんな悩みはありませんか?
普段の日常生活は何も変わっていないのに、情報通信の世界では「Web3.0(Web3)元年」と言われていますよね。
なんだかすっかり置いてけぼりな感じがします。
とはいえ「暗号資産(仮想通貨)は何だか怖い」「ようやくNISAやiDeCoを勉強し始めたところなのに~」という声も聞こえてきそうです。
安心してください。
Web3.0は怖くもありませんし、置いてけぼりにもなっていません。
今、必要なことは正しく知ること、そして学んでいくことです。
この記事では、初心者でも5分で理解できるWeb3.0の概要を解説します。
一緒に勉強していきましょう!
①Web3.0とは?
②Web3.0の理解を深めるキーワード
③初心者が気を付けるべき注意点
・web3おばさんとしてブログ活動
・CNPR1期生、TMA構成員
・CTD、MZDAO初期メンバー
・Web3、NFT、DAO、英語を毎日勉強中
1. Web3.0(Web3)とは?
1-1. Web1.0とWeb2.0
Web3.0を語る前に、Web1.0とWeb2.0の存在があります。
今では日常の一部となっているインターネットやスマホですが、元々は1990年代後半に世界初のWebページが公開されました。
そこから検索サイトやお店のホームページなど、色々な情報を閲覧することができるようになりました。
これがWeb1.0の時代です。
Web上の情報を「ユーザーが閲覧する」という、一方向性の時代と言われます。
そして今私たちが使っているインターネットは、検索やホームページだけではありません。
TwitterやFacebookなどのSNS、YouTubeなどのプラットフォームができ、専門家ではなくても情報を発信することができるようになりました。
Web上の情報を「ユーザーが閲覧する」だけでなく、「ユーザーが書く(発信する)」ことができます。
この双方向性の時代をWeb2.0と呼びます。
※最近ではWeb1(ワン),Web2(ツー)という呼び方がメジャーになってきています。
Web1.0とWeb2.0のポイント
Web1.0やWeb2.0とは、情報通信の時代の名称。
Web1.0は、Web2.0の時代と区別するために遡って名づけられました。
SNS(Web2.0)の時代になったから、検索ページやお店のホームページ(Web1.0)を使わなくなったということではないですよね。
Web3.0の時代になったからといって、SNSやホームページがすぐなくなるということではないと思います。
自分が知らない世界はとても不安に感じてしまいますが、これが置いてけぼりになると感じる必要がない理由です。
ではWeb3.0の時代がどうなっていくのか見てみましょう。
1-2. Web3.0とは
Web3.0では、これまでのWeb上の情報を「ユーザーが閲覧する」「ユーザーが書く(発信する)」に「ユーザーが保有する」が加わります。
それはWeb2.0では大きな課題があったからです。
Google、Amazon、Facebook、Appleと言えば、ほとんどの方が知っている名前ですよね。
これらを「GAFA(ガーファ)」とまとめて読んだりもします。
Web2.0では、これら特定の企業の権力が強くなり過ぎてしまい、すべてをコントロールされる状態になっていることが課題として挙げられています。
YouTubeのコンテンツやKindle本、SNSでのコンテンツなど、サービスを運営している特定の企業が「右と言えば右、左と言えば左」になる状態ということです。
これらの課題を解決してくれるのがWeb3.0の時代です。
さきほどWeb3.0では「情報の保有」が加わると説明しました。
Web2.0のように特定の管理者を置かず、ユーザー同士が直接やり取りができます。
やり取りした情報は、参加するユーザーすべてのもとへ保存することで改ざんを防いでいます。
このように管理者を置かずデータをすべてのユーザーへ分散させているため、Web3.0を「分散」の時代と呼んでいます。
最近よく耳にするようになった「ブロックチェーン」が、この「データの分散保存」と「データの保有」を可能にしている技術のことです。
Web3.0のポイント
Web3.0では、情報を分散して保存することで管理者を不要にできる。
Web上のデータも自分で保有できる。
Web3.0とは「Web2.0の課題を解決してくれる」「管理者を置かず情報を分散させることができる」ということです。
で?
いやいや…
余計に分からなくなりましたけど…
それでは次に、この技術でどんなことができるようになったのか深掘りしていきましょう。
2. Web3.0の理解を深めるキーワード
Web3.0時代を作っているブロックチェーンの技術とは、情報を分散して記録できる技術のことです。
情報を箱(ブロック)の単位で鎖(チェーン)上につないで管理するため、ブロックチェーンと呼ばれています。
※ブロックチェーンの技術の仕組みについては以下の記事をご覧ください。
【初心者向け】ブロックチェーンとは? 5分で簡単解説【仮想通貨だけではない未来】
この技術で様々なアプリケーションが開発され、Web3.0時代では新しい仮想世界を体験することができます。
この章では、4つのキーワードを紹介しますね。
いずれもWeb3.0の代名詞のようなものばかりです。
2-1. 仮想通貨
仮想通貨は「サトシナカモト論文」から始まったブロックチェーン技術の始まりともいえるものです。
論文では、お金のやり取りを信用できる仲介(国やクレジットカード会社など)を通さずに行う方法として、ブロックチェーン技術が提案されました。
仮想通貨のポイント
・現在の種類は6,000以上。
有名な「ビットコイン」はこの中の1つ。
・参加者全員で管理し国のような発行主体や管理者がいない。
・発行上限が決まっている。
・法定通貨(普段使っているお金)に換金できる。
2-2. DeFi(ディーファイ)
普段の金融サービスは銀行が行っていますよね。
DeFiとは、その銀行の役割を無人取引に変えることができるサービスです。
仮想通貨のデータで動くプログラムにより、銀行などを通さずにお金の貸付などを直接行えます。
仲介者のコストがかからないため、金利も高く投資家に注目されています。
DeFiのポイント
・ブロックチェーンの技術を金融取引に取り入れたもの。
・仲介業者なしで取引ができる。
・取引で使われるものは仮想通貨。
・DeFiと呼ばれるアプリケーションで主なものは、
①分散型取引所(DEX):
ドル⇔ビットコインなど通貨交換を、仲介業者なしに取引できる。
②レンディング(貸付):
仲介業者なしにお金の貸付ができる。
2-3. NFT(エヌエフティー)
NFTは、ブロックチェーンの技術をデジタルデータに応用し、デジタルデータにも所有証明書をつけることができるようになりました。
デジタルデータの偽造問題を解決し、デジタルデータを資産として保有することができるようになります。
NFTのポイント
・デジタルデータはNFTアートとして売買できる。
・取引で使われるものは仮想通貨。
・売買取引は、OpenSeaなどのマーケットプレイスを利用。
・最初のNFTアートとして有名になったのがCryptoPunks
日本ではCryptoNinja、TMA、プベルが有名
2-4. DAO(ダオ)
DAOとは、会社でいうところの社長などの管理者が存在せず、参加者全員で意思決定して作っていく組織です。
現在の株式会社に取って代わるスタイルになるかもしれません。
DAOのポイント
・社長などの管理者がいない組織
・参加者全員でルールを決め、いつでも確認可能なため透明性が高い。
・匿名で参加できる。
・株式の代わりにトークンが利用される。トークン保有者が意見を述べることができる。
ブロックチェーンという画期的な技術で、Web時代が新しい世界に突入しているのは間違いありません。
何だかよくわからないけれど「すごい世界!」っていうのはわかりましたよね。
しかし、ここで少し立ち止まってみましょう。
この便利さと一緒にある落とし穴の存在を忘れてはいけません。
知識不足による損失と、ハッキングやフィッシングなどインターネットの詐欺です。
3. Web3.0の注意点
せっかくの技術革新を目の前に怖くて体験できないというのは悲しいですよね。
以下に私が感じた注意点を書いておきます。
これがすべてではありません。
デメリットがあるということを知った上で、自ら調べながらWeb3.0の世界を体験してほしいと思います。
注意点
■仮想通貨の価値変動は激しい。
・億り人になる人もいれば、一瞬で全財産を無くす人もいる。
■パスワードなど秘密のキーをなくしても自己責任
・銀行などの管理者がいないので、トラブルがおきても誰も助けてはくれない。
■セキュリティー
・ブロックチェーンの技術自体のセキュリティーが高いが、取引所などのブロックチェーン技術以外のところでハッキング事件が起きている。
・プログラムのバグもある。
・DMなどによる詐欺が多発
■不透明なことが多い。
Web3.0プロジェクトは次々に開発中だが、そのすべてが成功する訳ではない。
自分で調べ、自分で考え、学び続けなければならない。
4. Web3.0のまとめ
Web3.0とは「ブロックチェーン」という技術で様々な分野(通貨、金融、アート、組織など)を仮想世界に作り出した時代ということです。
そしてそれが、これまでの世の中の仕組み(中央集権)さえ変えようとしています。
そのため世界中でこのWeb3.0を国家戦略のレベルで重要視しています。
またキーワードとして紹介した「仮想通貨」「DeFi」「NFT」「DAO」にはあるつながりがあります。
それは私たちの生活そのものです。
お金があり、売買できる金融サービスや商品があり、所属できる組織・コミュニティがあります。
アバターが1人の人間として証明され、仮想空間の中の新しいコミュニティ(国)に所属し、新たなマーケットが生まれていく。
仮想空間の中でもう一人の自分を楽しむことができる日はそう遠くないかもしれません。
最後にWeb3.0おすすめ本を紹介しています。興味を持った方は是非こちらもお読みください。
Web3.0サクッと理解おすすめ本6冊!【無料で読める本あり(kindle unlimited)】
ブロックチェーンを極める本5冊!【無料で読める本あり(kindle unlimited)】