
ストレス発散でつい買い物しすぎちゃう…

お金を使うと気持ちいいもんね~
そうだ、ふるさと納税って知ってる?

市町村にお金を寄付するんでしょ?
買い物となにか関係があるの?

そうそう!
寄付をすると、返礼品をもらえるし、税控除もあるよ!

だから、買い物となにが関係あるの~?
わかんないよ~
ふるさと納税は、元々は都会と地方の税収の格差を減らす目的で考えられたものです。例えば、子どものころは医療費などの恩恵をふるさとの市町村(地方)で受けています。しかし、そのような地方の子どもたちは、やがて成長し多くは都会へ進学や就職をしてしまいます。そして、納税するころは進学や就職先であるその都会で税金を納めることになります。このような過程で起きてしまう税収の格差を減らそうと考えられたのがふるさと納税です。都会で税金を納めている方が、寄付という形でふるさとなどの市町村(地方)へお金を支払えば、その金額を(都会に支払っている)所得税や住民税から控除するという制度です。(都会のお金(税収)が減り、地方のお金(寄付)が増えるという仕組みですね。
・買い物が好きな方
・ストレス発散で無駄遣いをしてしまい、節約したいと思っている方
・ふるさと納税について知りたい方
勉強することや教えることが大好き40代ワーママブロガーです。教育職13年の経験を生かして、一つひとつの記事を分かりやすく説明できるよう努めます。是非、最後までお読みいただければうれしいです。

目 次
ふるさと納税とは? お買い物になるの?
冒頭にも書きましたが、ふるさと納税とは「地方自治体の活性化を目的とし、都市に偏った税金を各個人が選んだ地方自治体へ寄付をすることで、所得税や住民税が控除される措置を受けることができる制度」のことです。なんだか難しく説明してしまいましたが、なぜこの制度がお買い物の代わりになるのでしょうか?
実は、寄付をした場合、寄付をした自治体から返礼品(地元の特産品など)をもらうことができます。そのため、本来の目的とは少し違った動機になるかもしれませんが、目的の(欲しい)返礼品がある地方自治体へ寄付をすれば、寄付した額は本来税金として納めるお金ですので新たな出費をせずに、返礼品をもらえる分だけが得になるということです。

そんなに得していいの?

都会から地方へのお金の移動が目的なので大丈夫!
ただ注意点もあるよ!必ず続きを読んで。
ただし、注意をすることは「自己負担2,000円」と「控除の上限額」です。これから図を用いて解説しますので、詳しく見ていきましょう。また、所得税や住民税を支払っていなければ控除する税がありませんので、ただの寄付(全額負担)となります。寄付は誰でも行うことができますので、主婦の方など所得税や住民税を支払ってない方でも、ふるさと納税(寄付)をしてみたいという方はこのまま読み進めていただいてもOKです。しかし、お得になると勘違いしたまま、寄付をしてしまうとただの買い物のような形になりますのでご注意くださいね。
それでは、具体的に図を用いて説明をしていきます。
【図解①】 個人 ⇔ 地方自治体への寄付(例:寄付10,000円、返礼品コーヒー)

例えば、ある地方自治体へ10,000円の寄付を行ったとします。その自治体の返礼品はコーヒーでした。図を見るとわかるように、10,000円を地方自治体へ寄付することで、返礼品としてコーヒーが送られてきます。ここまでは簡単にイメージできますね。10,000円でコーヒーをお買い物をした気分です。いつもは買えないいいコーヒーを買ったような、少し割高なコーヒーを買わされたような、様々な捉え方できますねww。
【図解②】寄付と返礼品の差額は?

図解①では、寄付額10,000円でコーヒーをお買い物した感じと説明しました。それでは、具体的にこの10,000円の内訳を見てみます。10,000円の寄付のうち2,000円は自己負担額として寄付になりますが、寄付額10,000円-自己負担額2,000円=残り8,000円は戻ってきます。どのように戻ってくるのかは、次回の税控除の方法の記事で説明しようと思いますが、簡単に説明すると支払い済の所得税から還付される分は現金で戻りますし、翌年支払い予定の住民税から控除される場合は住民税額が減額されます。
10,000円でコーヒーを買った感じが、自己負担額2,000円でコーヒーを買った感じに変わりましたね。少しだけお得に感じましたか?

お得になるのはわかったけど…
衝動買いが抑えられる感じはないけど…
あまりお得とまでは感じられないかもしれませんね。ふるさと納税のすごいところはここからなんです。
【図解③】すごいのは、ここから!(例:5か所に寄付した場合)


今度は、10,000円ずつ寄付を5つの地方自治体へしたとしましょう。各地方自治体の返礼品は、「コーヒー、りんご、トイレットペーパー、カニ、食器」でした。しかし、複数の地方自治体へ寄付しても、ふるさと納税の自己負担額は2,000円というのは変わりませんので、残りの48,000円は税控除され、実質2,000円で 「コーヒー、りんご、トイレットペーパー、カニ、食器」を買ったような感じとなります。私の絵が拙いもので、返礼品が「トイレットペーパー1個」「りんご1個」みたいに見えますが、1つ1つの返礼品のボリュームは2,000円相当分はあります。(私はそう思っています。)私は昨年トイレットペーパーとティッシュペーパーが返礼品である2つの自治体へそれぞれ寄付をしました。トイレットペーパーがちょうど1年弱、ティッシュペーパーは1年以上ももっています。
↓下の写真は、15,000円寄付の返礼品(トイレットペーパー)です。


他にも返礼品を探したい方は、直接ふるさと納税サイトをチェック!
税控除の上限額に注意! 寄付の前に必ずチェックを✔
図解①~③の説明だけでは落とし穴がありますので要注意です。これまでの説明では、できるだけ多くの自治体へ寄付した方がお得じゃないの?と受け取ることができます。しかし、税控除額には収入に応じて上限額がありますので、上限額をこえて寄付をした場合はただの寄付となってしまいます。寄付はもちろん素晴らしいことなのですが、お得な制度としてふるさと納税をされたい方にとっては、上限額の確認は要注意ポイントとなります!

税控除の上限額は、各個人の状況で異なります。簡単な目安を知りたい方は、給与収入と配偶者の有無の入力だけで、寄附上限額(実質負担2,000円)を計算することができます。
また、社会保険料や住宅ローン控除など、他の控除によっても上限額が変動しますので、正確に上限額を知りたい方は、年末に会社からもらう「源泉徴収票」を準備し、次に紹介する「ふるなび」のサイトで計算してみてください。
寄付する前に必ずチェックをしましょう!私は自己負担額2,000円だけで出費を押さえたいので、必ず源泉徴収票が発行されてから上限額をシミュレーションしています。
返礼品は、ネットでお買い物をするように簡単に検索できます。気に入った返礼品を見つけたらそのままネットショッピングのようにポチッと支払いを押すだけで、寄付(ふるさと納税)完了となります。
今日からストレス発散にお買い物をしたくなったら、ふるさと納税で「ポチッ」と寄付。実質2,000円しか使わずにお得に返礼品をゲット!しましょう。
最後に、学校では毎年4月から3月までを1年間の区切りとし年度という言葉で表しています。しかし、税金の計算の期間は毎年1月から12月までを1年間の区切りとし、年という言葉を使います。そのため、毎年12/31までの寄付がその年の寄付として計算されます。いつやればいいの?と思っている方は、12/31までに済ませると覚えておきましょう。コロナ禍で外出できない大晦日になった際は、みんなで返礼品を選ぶのもいいかもしれませんね。
次回は、どのような返礼品があるか、私が寄付してよかったおすすめの返礼品は何か、そして忘れてはいけない税控除のやり方についてご紹介します!


